エドナ・メイ・バーナム著、中村菊子訳、1975年、『バーナム ピアノ テクニック ミニブック』、全音楽譜出版社。
結論から言うと
独学でもやれました!
簡単でけっこう楽しめました!
毎回挿絵の棒人形さんを見るのが楽しみでした!
これだけだとさすがにアレなんで、
以下、ちょっと具体的に書いてみます。
短い!
小節数少なくて、1曲がすごく短い(リピートあり)。
ほとんど4小節!長くても5小節(!)がたまにあるくらい
曲数も12曲で1グループのまとまりが5つあって、全部で60曲。
終りが見える。長くないから、これだけなら頑張ろうという気になれました。
ちなみにこの本(シリーズ)の英語タイトルは『A Dozen a Day』(一日1ダース)なので、1日1グループ弾けばおkなんでしょう。
始めたばかりの頃は、集中力が1グループ(12曲)ももちませんでしたが(´Д`)、
慣れてくると一気に60曲通しで弾いても平気になってきました!
簡単!
「ド」と「レ」からはじまるから、自分のようなド初心者でも、抵抗なく入っていけました。(ん?(-_-;))
ど真ん中の「ド(C)」から上下(鍵盤上では左右)にちょっとずつ音域が広がっていくので、読める!弾ける!という「自信」が持てます。←コレ大事w
自分にもできた!できる!
こういう小さな自信が続けていく原動力になるんだと思います。
(はなから難しいと、「うわ、やっぱりダメだ…orz」って腐ってしまうから)
音符も大きくて見やすいし、基本的な音符(4分音符、2分音符、全音符)ばっかりで、複雑なリズムとかは出てきません。
最後あたりで出てくる8分音符だけは…読めるけど、まだうまく弾けません orz
ただ、あまり曲という感じはしない…^_^;
まあ、そこは絵とタイトルがついてるんで、想像力と「小さな自信」でカバーです!
すごいシンプルな絵なのに見てるとニヤニヤしてしまうから不思議ですよw
ほんと、絵と曲名のチカラ、恐るべし!
(てか、このブログではそういう記事ばっか書きましたw
ほぼ毎回絵にツッコミ入れてた気がする(^m^))
(その点では、このブログの練習記事が、この『ミニブック』を童心にかえって楽しむお役に立てるかも?w)
そう、効果音と思えばいいんすよ!
棒人形さんの動きにS.E.(Sound Effect)というか、M.E.(Music Effect)をつけるつもりで弾いたらいいと思うんだ!
さて、ちょっとだけ引っかかった点も挙げてみます。
いくつか注意点みたいなもの
●ど真ん中の「ド」は右手も左手1も1指(親指)で弾くということ
なんか窮屈だし、最初は、
「これであってるのか?」
と不安になってしまいました。
でも、解説を読んでも、楽譜の指番号を見ても、それで間違いなさそうです。
(以前どこかで同じようなことを思ったという人の書き込みを見ました。同じ独学初心者として共感したので一応触れておきました)
●いきなり重音とか和音とか短調とか出てくる
といっても、「ド・ミ・ソ」とか「ミ♭」ぐらいだけどw
でもそういうのに
「いや、え?これ何?」
ってなって、わからないと気持ちが悪いタイプの人は、自分で調べるなり、他の本と併用するなりしないとモヤモヤするでしょうw
逆に
「理論とかいいから、とにかく弾いて慣れたいんだよっ!」
って人にはいいと思います。
●お手本演奏ないの?
解説に
なお,本書はバーナムの“ミュージックデータ”といっしょに使用されると,いっそう効果が望めます(p. 9)。という気になる一文がありますが、「ミュージックデータ」なるものはどうやらもう無いらしいです(しかもまさかのフロッピーディスク!だった)。
その代わりなのか、本の裏表紙に
「バーナムレッスンDVD」
というの広告が載ってます。
DVD バーナム レッスンDVD (ミニブック対応)
中村 菊子
(でもこれ指導者の先生用らしいですが)
あと、英語版のテキストなら伴奏CD付きのヤツがあるみたいです。
A Dozen A Day: Primary Bk. 1 (Book & CD)
Edna-May Burnam
でも……自分、これら買ってないのでなんとも言えません(^^ゞ
もし買ったらレビュー書きます
ま、なくても平気!
心配はいりません。簡単ですw(でもちゃんとテクニック盛り込まれてます)
そろそろまとめをば
そうですね…
ちょっと極端かもしれませんが、
- 全く楽譜とか読めない!
- 音楽自体が全くはじめてなんだけど
でも、
とりあえず、拍が数えられて、拍子がわかればOK
- 4分音符=1拍(タン)
- 2分音符=2拍(ター、アン)
- 全音符=4拍(ター、アー、アー、アン)
- 4分の4拍子=|イチ、ニー、サン、シー|イチ、ニー、サン、シー|・・・・
- 4分の3拍子=|イチ、ニー、サン|イチ、ニー、サン|・・・
ぐらいわかれば、大丈夫。
音の高さ(楽譜上の位置と鍵盤の場所)は弾きながら慣れていけばおk。
(もちろん最初である程度目印をいくつか覚えておくとスムーズ)
ただし、こういう人にはオススメできません(>_<)
絵を見ながら、想像力を働かせて楽しくテクニックの練習をするのにいい本だと思いますが、
こういうの、「けっ、つまらん」とか思っちゃうタイプの人はやめておいた方がいいかもしれませんw
あと、
「苦しくなくちゃ練習じゃないっ!!」
という
こういう属性の場合、別の本がいいでしょうw
というわけで
童心にかえって楽しめる人なら、独学初心者でもオススメです!
ただ、やっぱりこれだけだと、ちょっと物足りない感じなので、
ちゃんと曲を弾きながら理論も学べる他の教則本と併用するのがいいかも(その分お金かかるけどw)
とはいえ、弾けるようになるのにある程度時間がかかるので、そんなイッキに出費がかさむということにはならないと思われまする。
さ~て、まだまだ何回も練習せねばの~っと ⊂二二二( ^ω^)二⊃
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